今回は、私が現在愛用している電子辞書「カシオ 電子辞書 EX-word(エクスワード) XD-SX9810BK」をご紹介します。
購入経緯と選定理由
購入経緯
昨年(2025年)まで、同じカシオの「EX-word(エクスワード) XD-A6500」という、2010年に発売された、「英語・外国語強化モデル」ではない、いわゆる「生活・総合モデル」の電子辞書を使っていました。
この電子辞書も一応、英語系コンテンツとして、「ジーニアス英和辞典」、「プログレッシブ和英中辞典」など、そして、英英辞典も「オックスフォード現代英英辞典」が収録されていたので、英語学習をする上で、辞書としての役割は果たしてくれていました。
しかし、収録辞書の「版(エディション)」が古く、新語が掲載されていなかったり、従来からの単語でも時代とともに新たに追加された意味が載っていなかったりといった不便さも感じていました。
また、キーボードの一部のキーが強く押さないと、入力ができないといった電子辞書自体の経年劣化もあり、どうしようかと思案していました。
そして、電子辞書の買い替えを決めた一番の理由は、カシオ計算機が2025年2月に、電子辞書「EX-word」の新規モデル開発を中止すると発表していたことです。

その上で、電子辞書を買い替えるか、他の選択肢(「iPad」などのタブレット端末やスマートフォンに辞書アプリを購入して使用するなど)を検討していました。
私は電子辞書のヘビーユーザーで、バッテリー駆動時間と操作性の点でスマートフォンを電子辞書の代わりに使うという選択肢は最初からなくて、電子辞書の代替案として最有力だったのは、タブレット端末を購入して、それに複数の辞書アプリを購入・インストールして、ほぼ辞書アプリ専用端末として使用するという選択でした。
古い「iPad Air」を1台持っているのですが、OSのアップデートも終了しているような代物なので、今更それを使うという選択肢はなく、サイズ的に「iPad mini 」あたりを新たに購入して、それに欲しい辞書アプリを複数購入するということを考えていました。
しかし、「iPad mini 」+「 複数の辞書アプリ(有料版)」となると、少なく見積もっても購入総額が電子辞書の価格の3倍くらいになることもあり、検討を重ねた末、「カシオ EX-word(エクスワード) XD-SX9810BK」を購入するに至りました。
もっとも、次に購入する時には、電子辞書ではなく、「タブレット端末 + 辞書アプリ」にせざるを得ないのかもしれませんが・・・
選定理由
上記のとおり、「タブレット端末 + 辞書アプリ」という選択肢も考えはしましたが、私は何よりも電子辞書の「サイズ感」と「パソコンに近いQWERTY配列の物理キーボード」が好きなので、世間的には、電子辞書の需要が急激に落ち込んでいる中でも、最終的に電子辞書を買い替えることに決めました。

最終的に「カシオ EX-word(エクスワード) XD-SX9810BK」を選びましたが、購入前に以下の電子辞書も検討しました。
シャープ Brain PW-B2

シャープの「Brain PW-B2」は、大学生・ビジネスモデルの電子辞書で、なかなか良さそうではあるのですが、電源がリチウムイオン電池、つまり充電式であり、ユーザーによる電池交換はできません。
また、発売日が2022年1月で、現時点(2026年4月)での現行モデルでありながら、既に生産終了していて、在庫僅少の状態にあり、新品商品は一部のネットショップやECサイトでしか販売されていないようです。
収録されている英語系コンテンツは、辞書を含め、とても充実しています。
特に、カシオの電子辞書には収録されていない英語学習コンテンツとして、英語多読教材の定番である「OXFORD BOOKWORMS ベストセラー厳選集40タイトル」は、個人的に心惹かれる魅力的なコンテンツです。
Brain PW-B2-K ネイビー系カシオ EX-word XD-SA9000BK
カシオの「EX-word XD-SA9000BK」は、2025年2月発売の現行モデルで、「EX-word XD-SX9810BK」と同様「外国語モデル」に分類されます。
私が購入した「EX-word XD-SX9810BK」は、2023年2月発売で、メーカーの生産は終了しています。
しかも、市場での実売価格は、現行モデルの「EX-word XD-SA9000BK」の方が、約8,000円〜15,000円ほど安いです。(2026年4月現在)
それでも、現行モデルである「EX-word XD-SA9000BK」を選ばなかった理由は、主に以下の2点です。
① 辞書選択キーがなくなった
現行モデル「EX-word XD-SA9000BK」は、「辞書選択キー」がありません。
もっとも、画面のタッチパネルで辞書の選択はできますし、よく使う辞書はアイコン設定できるので、それで構わないという方もいらっしゃるかと思います。
実際、「辞書選択キー」があっても、それらのキーに設定されていない辞書は、結局、画面のタッチパネルで辞書を選択することになります。
とはいえ、ユーザーが特によく使うと想定される辞書が「辞書選択キー」に設定されているのでしょうから、あったほうが便利だとは思います。

② コンテンツ追加用モデル
「EX-word XD-SA9000BK」は、自分の学習に合わせて収録内容をカスタマイズするコンテンツ追加用モデルです。
ドイツ語、フランス語、韓国語などの外国語コンテンツや、医学、理化学ほかの専門分野コンテンツなど、数多くの追加コンテンツ(有料)のラインアップがあり、様々な学習に対応しています。
よって、第二外国語の学習にもおすすめです。
これは、個人の学習したい分野に電子辞書をカスタマイズできるという大きな利点ではありますが、最初から収録されている以外の辞書は、別途購入する必要があるということであり、つまり、この電子辞書は、有料のコンテンツ追加前提のモデルということです。
英語系の辞書コンテンツの数で言えば、私が購入した「EX-word XD-SX9810BK」は、21コンテンツ収録されているのに対して、「EX-word XD-SA9000BK」は、7コンテンツの収録です。
「EX-word XD-SA9000BK」の場合、英語系の辞書も追加コンテンツを購入すれば、「EX-word XD-SX9810BK」よりも多くの辞書から好みのものを選ぶことができますが、本体価格が安くても、追加コンテンツの購入をしたら、より高額になってしまいます。
【Amazon.co.jp 限定】カシオ 電子辞書 大学生(外国語ベースモデル)エクスワード XD-SA9000BKカシオ EX-word XD-SA20000
カシオの「EX-word XD-SA20000」は、2025年2月発売の現行モデルの最上位機種で、「プロフェッショナルモデル」に分類されます。(2026年4月現在)
最上位機種なだけあって、英語系の辞書コンテンツはもちろん、国語系など、その他のコンテンツも大変充実しています。
コンテンツの収録数で言えば、私が購入した「EX-word XD-SX9810BK」と同じ200コンテンツですが、収録コンテンツの内容は異なり、「EX-word XD-SA20000」は、特に国語系と英語系の辞書コンテンツの収録数が圧倒的です。
それでも、「EX-word XD-SA20000」を選ばなかった理由は、「EX-word XD-SA9000BK」と同様に「辞書選択キー」がないこと、そして、一番の理由は、税込価格 78,100円(オンラインストア価格)というお値段です。
但し、この電子辞書に収録されているコンテンツからすれば、妥当というか、寧ろかなり安いといえる価格ですし、上記のメーカーのオンラインストア価格よりも安い価格で販売しているECサイト、ネットショップもあります。
【Amazon.co.jp 限定】カシオ 電子辞書 プロフェッショナル エクスワード XD-SA20000「EX-word XD-SX9810BK」の特長
「EX-word XD-SX9810BK」は、2023年2月に発売された、大学生の英語学習から、翻訳・研究といった実務レベルまで対応できる圧倒的な英語コンテンツが特徴の「英語モデル」の電子辞書です。
現行モデルではなく、既に生産終了していますが、2026年4月現在、複数のECサイト、ネットショップなどで販売されています。
私は、Amazon(アマゾン)で、2026年1月初旬に購入しました。
主なスペックと機能
画面
5.7型タッチパネル(5.2型 864×480ドット TFTカラー液晶)
収録コンテンツ数
200コンテンツ
【主な英語系コンテンツ】:「リーダーズ英和辞典 第3版」、「リーダーズ・プラス」、「新英和大辞典 第六版」、「ジーニアス英和大辞典」、「ジーニアス英和辞典 第6版」、「新和英大辞典 第五版」、「英語類語辞典」、「オックスフォード現代英英辞典(第10版)」、「ロングマン現代英英辞典 6訂版」など
【英語学習コンテンツ】: 「TOEIC」、「TOEFL」などの単語集・問題集、英会話、リーディング、リスニング、英文法、といった英語学習コンテンツを多数収録
電源
・単3形アルカリ乾電池2本、または、単3形eneloop(エネループ)2本、または、単3形充電式EVOLTA(エボルタ)2本
・パソコンやUSB-ACアダプター(別売)からのUSB給電
機能
「複数辞書検索」、「手書き入力 / ソフトキーボード入力」、「Wi-Fi接続によるコンテンツ追加」など、多岐にわたる機能を搭載


「EX-word XD-SX9810BK」を実際に使って感じた点
1. 圧倒的な「英語力」
他のモデル(高校生向けや一般向け)との最大の違いは、収録されている辞書の「質と量(網羅性)」です。
英和・和英大辞典の充実
普通の英和辞典、和英辞典だけでなく、一般的な電子辞書には入っていない「リーダーズ英和辞典(第3版)」、さらにその補遺版である「リーダーズ・プラス」、「新英和大辞典(第六版)」、「ジーニアス英和大辞典」、「新和英大辞典(第五版)」といった、専門用語や古い語彙まで網羅した、プロ仕様の辞典・大辞典が揃っています。
新しい語彙に対応
2022年に8年ぶりの全面改定をした「ジーニアス英和辞典 第6版」が収録されていて、SNSで使われるようになった表現、IT用語や社会情勢を反映した新しい語義で調べることができます。
英英辞典も豊富
「オックスフォード」、「ロングマン」といった主要な英英辞典を複数収録しており、英語を英語のまま理解する学習や、語彙のニュアンスを比較検証するのに適しています。
2. 専用機としての信頼性
スマホやタブレットの辞書アプリと比較した場合、専用機としての利点は以下の点に集約されます。
検索のスピードと効率
「複数辞書検索」機能により、例えば、一つの単語を複数の辞書で同時に引くことができます。
辞書を切り替える手間がなく、各辞書の情報(=単語・成句・例文など)を簡単に比較・参照することができます。
電池駆動(単3形)
充電式ではなく、アルカリ電池(単3電池×2本)で駆動します。
外出先などでバッテリー切れを起こしても、電池さえあれば即座に復旧できるのは、専用機ならではの安心感です。
また、アルカリ単3電池以外に、充電池は、パナソニックグループ製の単 3 形充電池「 eneloop(エネループ)」とパナソニック株式会社製の単 3 形充電式「 EVOLTA(エボルタ)」が使用できます。(これら以外の充電池は使用不可)
キーボードの打鍵感
独自のQWERTY配列キーボードは、適度な押し心地があり、文字入力のストレスが少ないです。
圧倒的コスパ
もし、辞書アプリや紙の辞書でこれだけの収録コンテンツを購入すると、相当な金額になりますし、更にこの電子辞書に収録されている辞書以外のコンテンツまで加味すると、とんでもない金額になります。
また、仮に、同等のコンテンツを全て紙の辞書で揃えた場合、物理的にかなりの場所を取ることになります。
この圧倒的なコスパの良さこそが、電子辞書の最大のメリットだと思います。
3. Wi-Fi機能による追加コンテンツのダウンロード
本機にはWi-Fi機能が搭載されています。
これにより、パソコンを介さずに追加コンテンツ(専門用語集や他言語辞書など)をダウンロード購入し、本体にインストールすることが可能で、必要に応じて後からカスタマイズできる柔軟性を持っています。
4. 「液晶保護フィルム」は必須!
本品には「タッチペン」が付属していますが、私は「手書き入力」をする時以外は、指でタッチパネル画面をタッチすることがほとんどなので、タッチパネルの「液晶保護フィルム」は必須アイテムです。
しかし、ほとんど「タッチペン」で画面タッチするという方であっても、タッチパネル画面保護の観点から「液晶保護フィルム」の購入をおすすめします。
メーカーからは、純正品の使用が強く推奨されていますが、私は他社製品(サードパーティ製品)の「液晶保護フィルム」を購入しました。(購入前に、ユーザーレビューを確認して、高評価だったので、「たぶん大丈夫だろう」ということで購入)
純正品の使用感がどのようなものか分からないので、比較することはできませんが、購入したサードパーティ製品の「液晶保護フィルム」でも、特に動作に問題や不満はなく使えています。

5. 購入前に考慮すべき点
あえて公平な視点で指摘するならば、以下の点は、(本機種に限らず)電子辞書の購入前に考慮すべきです。
画面の解像度・発色
5.7型タッチパネル(5.2型 864×480ドット TFTカラー液晶)は、見やすいですが、最新のスマートフォンやタブレット端末と比較すると、解像度や発色の面では見劣りします。
あくまで「文字を読むための道具」としての画質ですが、それでも、一昔前のカラー液晶の電子辞書と比べると、「画面の綺麗さ」や「視認性」は、比較にならない程、向上しています。
しかしながら、もし、スマートフォンやタブレット端末、またはパソコン並の解像度や発色、そして、コンテンツの更新や拡張性、ハードウェア自体の高機能性を求めるのであれば、そもそも電子辞書は選択肢から外れますので、「スマートフォン or タブレット端末 + 辞書アプリ」という選択になるかと思います。
普段の英語学習で辞書をあまり使わない方の場合
普段から辞書をあまり使わず、現状「スマートフォン + 無料のオンライン辞書」で事足りているという方も電子辞書は不要かもしれません。
ただ、これから本気で英語学習に取り組もうとされているのであれば、「スマートフォン + 無料のオンライン辞書」よりも、断然「電子辞書」、または、「スマートフォン or タブレット端末 + 辞書アプリ」をおすすめします。
「無料のオンライン辞書」はとても便利なので、私もパソコンで単語・熟語を調べる時にはいつも使っていますが、「紙の辞書」、「電子辞書」、「辞書アプリ」の完全な代替にはなりません。
無料のオンライン辞書は、単語・熟語の意味(=英訳・和訳)を調べるには便利ですが、「語法の解説の詳しさ」、「例文・用例数」といった点では、紙の辞書、電子辞書、辞書アプリに軍配が上がります。
総評
「カシオ 電子辞書 EX-word(エクスワード) XD-SX9810BK」は、英語学習をはじめ、英語系や国際系学部・大学院での専門性の高い学習・研究、英語論文の読解、翻訳の実務など、英語に関わる様々な場面において、多くの人にとって、非常に頼りになるアイテムになると思います。
実際に毎日の英語学習に使っていて、充実した英語辞書コンテンツはもちろんのこと、英語学習の過程で、日本語の意味を調べる必要がある時には、収録されている「国語辞典」が役立ちますし、地名・歴史上の人物や事件・専門用語などを調べる必要がある時には、「百科事典」などが役に立っています。
また、「英語辞書コンテンツ」以外に、「英会話・英語学習コンテンツ」なども多数収録されていて、それらも英語学習の大きな助けになります。
私自身に関して言えば、この電子辞書のおかげで、英語の学習効率が格段に上がったことを実感していて、その主な要因は、収録されている複数の「英和大辞典」と「英英辞典」にあると思っています。
具体的には、これらの辞書に収録されている、ある一つの「単語」または「成句」に対する豊富な「意味」と「解説」、そして、豊富な「例文・用例」が、語彙や用法についての知識を「深く、広く」してくれるのを実感しているということです。
スマートフォンやタブレット端末の普及により、電子辞書の需要は減少傾向にあり、メーカーが撤退・縮小していますが、一方で、私と同様、電子辞書愛用者の中には、「高性能な専用機が手に入らなくなる」との懸念から、現行モデルを中心に駆け込みで購入されている方も少なからずいらっしゃるようです。
すでに現時点で、「スマートフォン or タブレット端末 + 辞書アプリ」が「電子辞書」に取って代わりつつあるようですが、今回は「カシオ 電子辞書 EX-word(エクスワード) XD-SX9810BK」のレビューを通じて、電子辞書の専用機ならではの優れた点をご紹介させていただきました。


He is doubly fond that justifies his fondness.
過ちを正当化する者は二重に過つ(過ちて改めざる是を過ちと謂う)
