【英語やり直し・脱英語初級者】Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!

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英語学習全般

今回は、「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」をご紹介します。


Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!


著者によれば、本書は、「短期間で英語初級レベルから抜け出したい」「中学レベルから英語をやり直したい」といった方のための英語学習書とのことです。

また、「英語力を伸ばしたい小・中学生」「英会話のための良い教材を探している」といった方々にもおすすめです。

それから、個人的には「TOEIC 800点以上・英検準1級以上を取得しているにもかかわらず、英会話が苦手な英語中級者・上級者」の方にもおすすめします。

本書の特長

① 中学レベル〜高校初級レベルの英語を効率的に学ぶことができる

「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」での学習を通じて、自然な英文を覚えながら、中学レベル〜高校初級レベルの単語・熟語・定型表現・文法・語法を身に付けることができます。


② 瞬時英訳で発話の瞬発力を身につけることができる

本書は、「瞬間英作文」的な英語学習書です。

瞬間英作文というと、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」が有名ですが、そのアプローチの仕方が大きく異なります。

簡単に説明すると、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は、「和文(全体)」を瞬時に「英文(全体)」にして、声に出して作っていきます。

それに対して、「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」は、英語の語順に従って、日本語を前から順番に小さく英語に置き換えていきます。

学習者の英語レベルによりますが、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」よりも「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」の方が、英語初級者にとっては、よりハードルが低いといえます。

また、英語の語順に従って、日本語を前から順番に訳していく習慣を身に付けるという点と、ネイティブにとって自然な英文であるという点では、「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」に軍配が上がります。

もっとも「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」も多くの英語学習者から支持されていますし、また、個人の好みの問題もありますので、どちらの本が優れているとは言い難いですが、もし、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」をやってみたが、自分には合わず、他の「瞬間英作文」的な英語学習書を探しているという方がいらっしゃれば、「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」をおすすめします。


③ 学習段階に応じて6種類の無料音声をスマホやパソコンにダウンロードできる

本書の無料音声ファイルは、以下の6種類が用意されています。

1. 聞き流し (本書の例文暗記の中心となる和訳+英語音声)
2. シ ャドーイング (英語例文の口慣らしと暗記のための音声)
3. 瞬時英訳 (英語例文の暗記テストのための音声)
4. 和訳+英語例文 (和訳付で英語例文を40分で総チェックするための音声)
5. 英語例文 (英語例文だけを20分で総チェックするための音声)
6. 音の変化 (ネイティブの発音を身につけるためのトレーニング用音声)

各音声の使い方は、本書の「学習の進め方」の項で、丁寧に説明されています。


本書の構成

「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」は、以下の3パートで構成されています。

Part 1 基本例文を自動化する

中学レベル〜高校初級レベルのネイティブが日常使う単語・熟語・定型表現・文法・語法を含む359の基本例文で構成されています。

著者の説明によれば、「これら359の例文は、音声にして僅か20分程度で、中学の教科書3年分の英文よりも遥かに少ない分量だが、中学3年分以上の文法と表現を含んでいる」とのことです。

中学の英語の教科書の英文と違って、本書に収録されている359の基本例文は、ネイティブライクな自然な英文です。

そして、本書の最大の特長は、「英文を戻り読みせず、訳し下げて理解することを習慣化して、英語を英語の語順のままで理解する力を身に付けられる」ように作成されている点です。

全ての例文について、和訳を聞いて、瞬時に英文が口から出てくるまで徹底的にトレーニングすれば、あとは日常会話で使う頻度の高い語彙を増やしていきさえすれば、ネイティブ相手でも日常会話には困ることのないレベルに到達できるはずです。


Part 2 文法と表現を理解する

全例文について、各例文に含まれる文法と表現について、丁寧、且つ、大変分かりやすく説明されています。

本書では、中学レベルから高校初級レベルまでの文法の範囲で「ネイティブがよく使う文法」(=実践的な英文法)を学ぶことができます。


Part 3 ネイティブ式発音を身につける

ネイティブの発音には幾つかのルールがあり、例えば、複数の単語が結びついた時に、単語一語一語を、その発音記号どおりに発音せず、隣り合う単語の語尾と語頭の音が結びついたり、省略されたりして、1単語のように発音する方法などを覚えます。

こういった発音についての決まりを知らないと、ネイティブの会話を聞き取ることができません。

中学レベルからの英語やり直し、脱英語初級者向けの本で、こうしたネイティブ式の発音ルールを扱っている本は少ないという点においても、本書は大変おすすめです。


本書を使った英語やり直しの方・英語初級者向けの学習方法

本書の前書きとして、「はじめに」・「英語上達5箇条」・「学習の進め方」の記載があります。

これらをよく読み、「学習の進め方」に従って、ひたすら学習を進めていくことをお勧めします。

本書のタイトル「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」とあるように、見開き1ページが1日分となっていて、39日で全例文を完結(1周)できるようになっています。

学習進度は、現時点でのご自身の「英語レベル」や「1日に割ける学習時間」に合わせて、1日分以上進めてもよいと思いますし、逆に39日以上かかっても全然構わないと思います。

実際、英語初級レベルの方にとって、39日間で例文全部を覚えることはかなり難しいでしょう。

本書は大変素晴らしい英語学習書ですが、「英語は39日でうまくなる!」」というタイトルに関しては、誤解を招く表現だと思っていて、この点が個人的に唯一のマイナスポイントです。

少なくとも一つ確実に言えることは、本書に掲載されている全例文について、和訳を聞いて、瞬時に英文が口から出てくるレベルにまで到達できたら、その時すでに、あなたの英語レベルは初級の域を大きく超えていることでしょう。

なお、本書で徹底的に学習した後の英語学習については、本書のコラム「この後に何をしたらよいか」と「あとがき」を参考に、ご自身の目的に合わせて、他の英会話の本、語彙を増やすための単語集や教材、文法書などで学習を続けられれば宜しいかと思います。


本書を使った英語中級者・上級者向けの学習方法

英語中級者・上級者で本書を手に取られる方は少ないと思いますが、「英語の基礎力に不安がある方」「英会話が苦手な方」には、本書を強くおすすめします。

まず、英語中級者・上級者で、ご自身の英語力の伸び悩みを感じている方は、基礎に抜けがある、つまり、英語の基礎が100%完璧ではないことが、英語力が停滞している原因の一つである可能性が高いと思います。

また、例えば、TOEICで高得点(800点以上)、英検準1級以上を取得しているレベルなのに、英会話が苦手な方は、「発音について勉強していない」、「基礎レベルの文法が完璧ではない」、「資格試験のための英語学習が中心で、英会話(会話表現の習得)に力を入れてこなかった」などの理由が考えられるかと思います。

本書は、そういった英語力の基礎の部分の穴を埋めるためのトレーニングとして、とても役立つ一冊です。

私自身は、1対1であれば、ネイティブとの英会話では、ほぼ困ることはありませんが、ネイティブ同士の会話の輪の中に入った時には、内容が聞き取れないことが多々あります。

ネイティブ同士の会話を理解したり、ネイティブと同じテンポで会話をしたりするためには、(熟語やスラングも含め)高い語彙力、リスニング力などが要求されますが、そもそもそれ以前の問題として、短く簡単な英語のセンテンスが、日本語と同レベルで、ほぼ何も考えることなく、口をついてポンポンと出てくるぐらいのレベルに達していなければ、その先のレベル、つまり、より複雑で長い会話を淀みなくできるようになるわけがありません。

本書の例文は、中学レベルから高校初級レベルまでの範囲の語彙と文法で書かれていますし、一見したところでは、とても簡単そうに見えます。

しかし、全ての例文について、和訳を聞いたら、一瞬で正確に英文を発することができるようになるまで覚え込むには、特に英語中級者にとっては、それなりに時間をかけて、繰り返しトレーニングする必要があるでしょう。

ただ、英語中級者・上級者の場合、本書の前書き(「はじめに」・「英語上達5箇条」・「学習の進め方」)をご一読された上で、ご自身のレベルや目的に応じて「学習の進め方」はアレンジしても構わないと思います。

私の場合、以前から「英語の語順で読む・聴く」練習を、より難易度の高い複数の教材を使ってやっていたので、本書の「聞き流し」の音声は使用せず、最初の段階から、聞き流しにも「和訳+英語例文」の音声を使っていて、和訳を聞いた瞬間に、その英語例文を発する練習を毎日繰り返しています。

それから、本書「Part 3 ネイティブ式発音を身につける」の「音の変化」の音声を使っています。

余談ですが、過去に私が「英語の語順で読む・聴く」の練習のために使用した教材の中で、一番長く使った教材は、「スーパーエルマー STANDARD(VOAコース)」と「スーパーエルマー ADVANCED(CBSコース)」というものです。(この教材はリスニングの強化にとても役立ったので、また別の機会に詳しくレビューしたいと思います。)

また、本書の「Part 2 文法と表現を理解する」は、英語中級者・上級者の方にとっても、一読の価値ありです。

上述のとおり、このパートは、各例文に含まれる文法と表現について、丁寧に分かりやすく説明されていて、中学レベルから高校初級レベルまでの文法の範囲で「ネイティブがよく使う文法」(=実践的な英文法)を学ぶことができます。

英語中級者・上級者の方からすれば、とても簡単な内容ですが、本書の著者は、通訳者・翻訳者であり、通訳者・翻訳者養成校で「通訳養成クラス」、「上級英語講座」等の講師をされている方であり、本パートの文法と表現の説明の中には、英語中級者・上級者の方にとっても「初めて知った」とか「なるほど!」と思わされるようなことが多く記されていると思います。

因みに、私は本書を通じて、著者の英語学習に対する考え方や、英文法についての深い知識と説明に感銘を受け、同著者の「ALL IN ONE」も英語学習に使っています。

私自身は、現時点で「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」の全例文のうち95%ぐらいの例文は、和訳を聞いたら、自動的に英文が口をついて出てくるぐらいになりましたが、本書でトレーニングを続けていたら、本書の例文とは全く無関係の頭にパッと浮かんだ日本語を英語に変換するスピードが格段に上がりました。

おそらく、本書のおかげで、基本的な英語例文がテンプレートとして頭の中にインストールされたことにより、本書以外に行っている、ボキャビル、文法学習、リスニング、英語資格対策学習などとの相乗効果が起きているのだと思います。

また、自分の英語表現が、ネイティブにとって自然なものであるかどうかについて意識する習慣が身に付きました。


まとめ

「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」は、英語やり直しの方・短期間で脱英語初級者を目指す方〜英会話が苦手な英語中級者・上級者の方まで、幅広い英語学習者におすすめできる一冊です。

本書に掲載されている全359例文、和訳を聞いて、瞬時に英文が口から出てくるようになれば、その後の英語の上達の加速を感じられることでしょう。


Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

スーパーエルマー STANDARD(VOAコース)

スーパーエルマー ADVANCED(CBSコース)

ALL IN ONE


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