【本記事の対象英語レベル:TOEIC390点以上;英検準2級以上】
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英検2級攻略法の第6回目です。
今回は、「大問4:ライティング問題(英作文)」対策についてご紹介します。
【大問4の概要】
大問4は、記述式の英作文で、問題数は1問です。
問題形式は、指定されたトピックについての英作文を書く、記述問題です。
尚、以下のリンクの情報のとおり、2024年度より英検の問題形式が一部変更される予定となっていますので、2024年度 第1回検定以降の受験をご検討の方は、英検公式サイトの情報に更新がないか、時々ご確認されることをおすすめします。
2024 年度(予定)より実用英語技能検定(英検)の問題形式 一部リニューアルのお知らせ英語教育関連業界では、上記の問題形式変更に伴い、「英検1級〜英検準2級が難化するのではないか?」という予測が散見されます。
【分析・所感】
英検2級のライティング問題(英作文)は、英検1級・準1級と比べて、語数の目安(80語〜100語)が少ないだけで、出題されるトピック自体は、英検1級、準1級で出題されてもおかしくないものです。
よって、出題されるトピックによっては、英検1級や英検準1級に合格している人でも、必ずしも高得点が取れるとは限らないと感じました。
特に、英検2級受験者の平均的な英語レベルからすると、受験者の中には、英作文を書いたことがほとんどない人、英作文の書き方がよくわからない、英作文が苦手という人も少なくないでしょう。
英検2級の配点(CSEスコア)は、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング(二次試験)の全4技能とも各650点です。(満点:650点 × 4 = 2600点)
ライティング問題は、問題数が1問なので、配点に対する比重が大きいです。
【大問4の攻略法・学習法】
【大問4の攻略法】
① 指示の確認を徹底する
過去問で、設問冒頭の指示を予め把握しておきましょう。また、試験当日も指示はしっかりと確認しましょう。
指示に沿った英作文を書かないと、大幅な減点や、最悪の場合、0点と採点される可能性もあります。
② 英作文を書き終えることを優先する
大問4の配点の比重の大きさを考えると、英作文が書き終わらず、途中で時間切れになるというのは、最悪の事態ですので、それだけは何としても回避しましょう。
時間通りに過去問を何回分か解いてみて、どうしても時間が足りないようであれば、筆記試験は、大問4から始めて、大問4を書き終えてから大問1〜大問3を解き、時間が足りない場合は、解き終わらない長文読解問題の残り数問は塗り絵にしてしまうのも一つの有効な戦略です。(当然ながら、制限時間内に全問解き終わるように、努力と対策することは重要ですが。)
【大問4の学習法】
英語塾や英会話スクールなどに通っている人は、そこで、英検対策コースがあったり、英検対策指導をしてもらえる場合は、それらの英作文対策を受講するのが宜しいかと思います。
一方、独学の場合、英作文は特に独学が難しいのですが、以下の項目でご紹介しているとおり、英作文対策用の問題集を使うことをおすすめします。
また、英作文の独学が自分には難しいと思われた方は、オンライン英語スクールなどが用意している、英作文対策コースなどの受講を検討されるのが宜しいかと思います。
それから、見落とされがちなことですが、英作文を書けるようになる為には、その土台として、英検2級に合格するに十分なレベルの語彙力と文法力があることが大前提となります。
従いまして、英検2級対策の学習過程での語彙増強と文法学習は、大問4の英作文にも大いに役立つということをお忘れなく。
【英検2級のライティング問題(英作文)対策用教材】
英検2級のライティング問題(英作文)対策用教材は、色々なものが出版されていますので、自分に合っていそうだと思ったものを使えば宜しいかと思います。
個人的には、大定番ではありますが、以下の2冊がおすすめです。
特に、ジャパンタイムズの「最短合格! 英検2級 英作文&面接完全制覇」は、その内容もさることながら、スピーキング(二次試験(面接))の対策もできるので、コストパフォーマンスが良いです。
独習の方法としては、ライティング問題(英作文)対策用教材に書かれていることを一通り読み、試験本番の内容を模した演習問題の模範解答を何回か(できれば3回以上)写経する方法をおすすめします。
既述のとおり、大問4:ライティング問題(英作文)対策は、配点比率の点で大変重要です。
また、英検2級合格後、その先の目標として、英検準1級合格、英検1級合格を目指す人にとっては、英検2級の英作文対策をガッツリと徹底的にやっておくことで、英検におけるライティングの基礎固めになり、将来、英検準1級・英検1級の受験をする時に、それら上位級の英作文対策学習が楽になります。
【独学での合格が難しいと思われている方へ】
当ブログ記事では、独学での英検2級合格のための学習方法をご紹介していますが、自分で学習計画を立てて独学で英検2級に合格する自信がない人や、今まで複数回受験したけれども合格できないという人は、英検対策のスクールやオンライン講座などのサービスを検討するのも宜しいかと思います。
TOEIC・英検などの資格対策に「KIRIHARA Online Academy」次回は、「リスニングテスト」の攻略法・学習法をご紹介します。
A runaway monk never praises his monastery.
逃亡した修道士は修道院を褒めることはない(後足で砂をかける)