【本記事の対象英語レベル:TOEIC390点以上;英検準2級以上】
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英検2級攻略法の第8回目です。
今回は、「二次試験対策」をご紹介します。
【二次試験の概要】
二次試験は約7分間の英語での面接によるスピーキングテストです。
試験の詳細な出題内容は、英検公式サイト内の「2級の試験内容」のページで確認できます。
また、同ページの「英検バーチャル二次試験 2級」では、二次試験での面接室に入室してから退出するまでの詳細な流れが、アニメーションで解説されています。
そのほかに、YouTubeの日本英語検定協会のチャンネルにも二次試験の動画がアップされています。
【二次試験の合格率・合格点】
英検の合格率は、2015年まで公表されていましたが、2016年からは非公開となっているため、現在は合格率を知ることはできません。
しかし、2015年まで公表されていた情報では、英検2級の二次試験合格率は毎回約80%、合格点は満点の約60%となっていました。
つまり、二次試験で不合格になるのは、約5人に1人の割合で、残りの4人は合格できる計算になります。
あくまでも推測ですが、2016年以降の合格率・合格点も2015年以前とそれほど大きく変わってはいないと思われます。
【一次試験免除について】
英検の二次試験は不合格になった、または、欠席した場合には、次回以降の試験申込時に一次免除申請をすれば、1年間は一次試験が免除され、二次試験から受験することができます。
詳細は、英検公式サイト内の「一次試験免除について」のページに記載があります。
但し、受験料は一次試験から受験した場合と同額ですので、約7分間の二次試験(面接試験)を受ける為だけに、決して安くはない受験料を支払うことになります。
【英検2級 二次試験で不合格になる人のパターン】
合格率が高く、比較的容易とも言える英検2級の二次試験で不合格になってしまうのはどういったタイプの人たちなのでしょうか?
不合格になる人の多くは、大きく分けて以下の2つのパターンのいずれかに当てはまるかと思います。
パターン ①:二次試験対策を十分にやっていない
上述のとおり、英検2級の二次試験の合格率は高いので、二次試験の一連の流れを頭に叩き込み、面接試験の対策と練習を十分にしていれば、合格点を取ることはそれほど難しいことではありません。
やるべきことは、ただただ二次試験の練習を十分にしっかりと行って、あとは本番の試験に臨むだけです。
パターン ②:面接試験が苦手
こちらは英語の面接試験に限らず、面接や人前で話すこと自体が苦手で、極度に緊張してしまって言葉が上手く口をついて出てこなくなってしまうとか、頭の中が真っ白になってしまう人に当てはまるパターンです。
特にあがり症の方などの場合、それはもう英語面接以前の問題なので、人と話すことや人前で話すことに緊張しない方法をテーマにした本を読むなどして、症状を軽減するためのトレーニングなどが必要になるかもしれません。
声が小さくて聞き取りづらい、沈黙する、話が尻切れトンボで結論まで話していない、自信のない態度などは、減点対象になる可能性があり、特に「沈黙」は良くないので、とにかく落ち着いた態度で、沈黙を作らず、話すことが重要です。
実際、英検2級の面接試験の内容はそれほど難しいものではありませんので、このパターンに当てはまる人の場合、面接試験本番で極度に緊張してしまうことさえなければ、合格することができるでしょう。
【二次試験対策の学習法】
まずは、二次試験の詳細を「英検公式サイト」で確認しましょう。
それから、英検2級 二次試験対策用の問題集を1冊用意して、それを使って面接の練習をすれば十分です。
旺文社の「10日でできる! 英検2級 二次試験・面接 完全予想問題」などが有名ですが、どの問題集でも構わないので、自分で良さそうだと思ったものを使うのが宜しいかと思います。
個人的には、「英検2級攻略法 ― その6(ライティング問題(英作文)対策)」の中でご紹介したジャパンタイムズの「最短合格! 英検2級 英作文&面接完全制覇」が、おすすめです。
理由は、内容が良いのはもちろんですが、「一次試験の英作文」と「二次試験」の対策が1冊でできてコストパフォーマンスが良いからです。
(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検2級 英作文&面接完全制覇 (英検最短合格シリーズ)私自身、英検2級に合格した当時、そもそも英会話なんて得意・不得意という以前の問題で、それまでの人生において英語で会話をする機会など皆無に等しい状態でしたが、二次試験の練習を一通りやって臨んだところ、普通に一発合格することができました。
無理に難しい言い回しなどする必要はなく、簡単な語彙を使ったシンプルな会話で、たとえ喋りが少々ぎこちなくても合格点には届きます。
それから、二次試験は面接試験なので、「面接官との相性」や「面接官によって採点の厳しさに差があるのではないか?」と心配される方もいるかもしれません。
確かに相性というか、例えば「優しそうな面接官でリラックスして試験が受けられた」とか、当然その逆の状況もあり得るわけで、そのような差というか運といったものはあるかもしれませんが、面接試験(の採点)について言えば、その高い合格率から考えて、落とすための試験ではないことは明らかです。
英検2級の平均的なレベルの受験者のスピーキング力を考えると、面接官と英語でスムーズにコミュニケーションを取れる人の方が少ないのではないかと思います。
ですから、結局のところ、やるべき二次試験の対策学習をして、試験当日はあまりナーバスにならずに落ち着いて面接試験に臨むことが、最良の結果に繋がるはずです。
【独学での合格が難しいと思われている方へ】
当ブログ記事では、独学での英検2級合格のための学習方法をご紹介していますが、自分で学習計画を立てて独学で英検2級に合格する自信がない人や、今まで複数回受験したけれども合格できないという人は、英検対策のスクールやオンライン講座などのサービスを検討するのも宜しいかと思います。
TOEIC・英検などの資格対策に「KIRIHARA Online Academy」After us the deluge.
我らが死後には洪水よ来たらば来たれ(後は野となれ山となれ)