英検2級攻略法 ― その1(英検2級の概要 & 受験をおすすめしたい人)

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英検

【本記事の対象英語レベル:TOEIC390点以上;英検準2級以上】

当ブログにおける英語レベルの定義についてはこちらをご確認下さい。

今回より複数回にわたり、「英検2級合格のための攻略法」をご紹介します。

今回は、「英検2級の概要」「英検2級の受験をおすすめしたい人」について書きます。

【英検2級の概要】

英検2級の概要を把握するには、当然ながら、「公益財団法人 日本英語検定協会」の公式ウェブサイト内の「英検(実用英語技能検定)」のページ(以下、「英検公式サイト」とします)に記載されている情報を参照するのが一番良いです。

しかし、必要な情報がサイト内の複数ページに記載されているので、ここだけは確認しておいた方がよいと思われるページのリンクを以下のとおり、ご紹介します。

① 英検2級のレベル

「英検公式サイト」の以下のページに「各級の目安」が掲載されています。

各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検の各級の目安をご紹介するページです。1級から5級まで、ライフステージや英語技能にあわせてご用意している学習目標を掲載。受験前の目安にご利用ください。

本ページには、英検2級は、「習得目標:大学入試レベル」・「推奨目安:高校卒業程度」とあります。

また、以下のページにも、レベルについての記載があります。

2級の過去問・試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検の2級の試験内容・過去問に関するページです。

2級は、準2級までしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級で、レベルは高校卒業程度とされています。社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。

つまり、「出題範囲の目安:高校3年間の英語のカリキュラムの全内容、難易度の目安:高校卒業程度・大学入試と同レベル」ということになるでしょうか。

しかし、「レベル:高校卒業程度・大学入試と同等」というのは、やや曖昧な表現だと思いませんか?

どのくらいの偏差値の高校の卒業程度を基準にしているのか、どのくらいの偏差値の大学の入試と同レベルなのかよく分かりません。

私の個人的な感覚ですが、英検2級は「偏差値65前後の公立高校の英語が割と得意な高校2年生(帰国子女・留学経験者は除く)」or「中堅レベル以上の私立大学に一般入試で合格できるぐらいの英語レベルの受験生(現役高校3年生・浪人生)」であれば、75%ぐらいの確率で合格できるレベル感です。

実際、最近の英検2級の試験会場では、現役高校生の姿が目立つので、今現在、英検2級の受験者層の割合で一番多いのは、高校生かと思われます。

個々人の英語レベルを決定するのは、年齢ではなくて、いつから英語の勉強を始めたか(=学習期間の長さ)、どのような学習環境(家庭の教育環境)で、今までどのような英語教育を受けてきたか、といった要素が大きいので、今では、中学生・小学生の英検2級合格も珍しくありません。

英検の試験問題の性質上、英検2級に合格するための勉強は、大学入試英語の勉強と共通点も多いので、英語が好きで得意な高校生にとっては、英検2級を受験することは、自分の英語力の腕試しに丁度よいのではないかと思います。

また、英検2級を取得していると、大学によっては、大学入試において、優遇されることがあるので、高校生が大学受験より前に英検2級に合格しておくメリットは大きいです。

この点に関しては、「大学入試 英検2級 優遇」などのキーワードで、インターネット検索をしてみれば、簡単に多くの情報を得ることができます。

② 英検2級の過去問・対策

「英検公式サイト」の以下のページに「2級の過去問・対策」が掲載されています。

2級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検2級の試験内容をご紹介するページです。一次試験、二次試験それぞれに求められる能力と検定形式を掲載。受験前の目安としてご利用ください。

過去問は直近3回分が無料でダウンロードできますので、(市販の過去問題集のような解答に対する解説はありませんが)、「余裕で合格できそうなので問題の出題傾向だけ分かればよい」という人であれば、これだけで十分でしょう。

③ 英検2級の試験内容

以下のページには、英検2級の試験内容の詳細が記載されているので、確認しておくことは大変重要です。

2級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検2級の試験内容をご紹介するページです。一次試験、二次試験それぞれに求められる能力と検定形式を掲載。受験前の目安としてご利用ください。

特に、初受験の方は、問題の出題形式を把握する為に、ざっと過去問に目を通しながら、本ページの試験内容と照らし合わせることをおすすめします。

また、以下のページに、ライティングテストの採点に関する記載があるので、こちらも、しっかりと確認しておきましょう。

ライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級) | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検のライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級) に関するページです。

④ 英検2級受験者の声

英検2級の合格者の方と挑戦中の方の実際の声が掲載されています。

受験者にとって、参考になる点もあるでしょうし、モチベーションアップにもなるので、読んでおくとよいと思います。

2級受験者の声 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検の受験者の声をご紹介するページです。合格者、チャレンジしている方のインタビューを掲載。英検に挑戦する魅力やコツを参考にしてみてください。


【英検2級受験はこんな人におすすめ】

① 大学進学を考えている高校生・大学受験生

上述のとおり、英検2級合格のための勉強は、大学入試英語の勉強と共通点も多いのと、英検2級を取得していると、大学入試において、優遇されることがあるので、大学受験より前に英検2級に合格しておくメリットは大きいです。

② 大学受験直後の大学生

外国語学部、文学部英文科などの専攻で、大学卒業までに英語関連科目を沢山履修する必要がある学生や、大学在学中に英語圏の国への交換留学などを考えている学生、大学・大学院在籍中にTOEIC・英検・TOEFLなどの英語資格を取得したいと思っている学生など、大学入学後も英語学習を続ける学生さんを除けば、多くの大学生は、大学入学時点の英語レベルがピークで、その後、徐々に英語力が落ちていくので、大学入学後のできるだけ早い時期に、英検を受験して、英検2級ぐらいは取っておいた方がよいと思います。

自分の浪人時代の話ですが、その時に通っていた予備校のある英語の先生が講義中に「日本のほとんどの大学生は大学受験をピークに、その後は英語を勉強しなくなるので、せっかく勉強して上がった英語レベルが落ちていく一方です。これはとても残念なことです」ということをお話されたことがありました。

当時、その予備校講師の言葉が、何故だか私の心に印象深く残っていたので、大学は語学とは無関係の法学部に進んだのですが、せっかく受験で英語を勉強したのに英語力がこのまま落ちていくのは勿体ないと思い、「大学に受かったら、取り敢えず英検を受けよう」、「大学入学後も英語の勉強だけは続けよう」と心に決めていたことが、私が英検2級を受験するきっかけでした。

大学入学後に受験可能な一番早い受験日の試験を申し込んで受験したところ、大学受験から3、4ヶ月経っていましたが、まだ受験英語の知識が脳みそに残っていたようで、英検2級は合格できました。

③ 就活前の学生

履歴書に書けるような資格・特技が何もないという就職活動前の大学生・専門学校生・高校生の方などは、実益も兼ねますし、英検2級は手頃なレベルですので、受験するのも宜しいのではないでしょうか。

個人的には、履歴書の資格欄に書ける英検のレベルは2級が最低ラインだと思います。

もし、「大手有名企業」、「英語を使う機会が多い企業(商社・貿易会社など)」、「外資系企業」への就職を希望しているなら、英検の場合、準1級以上が欲しいところです。

④ 英語をやり直したい社会人

学生時代以来、英語から遠ざかっていて、再び英語学習を始めようと思っている社会人の方であれば、英検2級合格を当面の目標として掲げるのは悪くないと思います。

もちろん英検2級にまったく届かないレベルから英語をやり直すのであれば、まずは、頑張れば手が届きそうな級の合格を目標に英語学習をスタートして、取り敢えず2級合格までを目指しましょうということになります。

尚、英検でなく、TOEICを目標にしてもよいと思いますし、英検・TOEICの両方を目標にしてもよいと思いますが、自分の経験から言わせていただくと、どちらかに絞って対策学習をした方が、圧倒的に早く結果が出ます。

また、英語のやり直し学習をするにあたっては、何の目標も立てずに漠然と勉強すると途中で挫折しやすいです。

英検やTOEICなどの英語資格試験を目標にして勉強するなど、英語を勉強する明確な目標を立てた方が、英語学習の継続・成果・達成感など様々な面で絶対に良いので、目標を立てて、目的意識を持って勉強することを強くおすすめします。

それでは、次回に続きます。

Never put off till tomorrow what you can do today.
今日できることは明日まで延ばすな(明日ありと思う心の仇桜)


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