留学経験者目線で考える「語学留学のメリット・デメリット」【前編】

留学・海外生活

語学留学については、肯定的な意見がある一方で、私が留学した20年前くらいから現在に至るまで、「意味ない」、「カネと時間の無駄」、「大した成果が出ない」、「留学という名のお遊び」といった否定的な意見も数多く見受けられます。

「語学留学は無意味か否か?」と問われれば、私の答えは「本人次第」の一言に尽きます。

今回は、留学経験者の目線で「語学留学のメリット・デメリット」について、私の実体験も交えながらご紹介します。

語学留学のメリット

① 日本で勉強するより早く英語力が伸びる

当たり前のことですが、現地の語学学校に行けば、(日本人留学生同士で一緒にいる時以外は)強制的に英語を話す環境の中で生活することになります。

例えば、現地の一般家庭にホームステイした場合、ホストファミリーとの会話は英語です。

語学学校によっては、学生寮があって、そこに住むという選択肢もあり、その場合、ルームメイトが、現地の大学生・大学院生、他の国から来た留学生であれば、英語を話して生活することになります。

また、アパートメントや一軒家を借りて住む場合でも、ルームメイトとシェアするのが一般的ですし、たとえ一人暮らしをしたとしても、買い物や外食など日常生活のあらゆる場面で英語を話すことになるので、英語力(特に、英会話力・スピーキング力)は、日本で普通に生活しながら英語を勉強するよりも圧倒的に伸びます。

英語が全く話せないような状態で留学した人でも、本人に留学期間中に本気で頑張り続ける意志があれば、1年程度の語学留学で、それなりに英語が出来るようになります。

実際にそういう人を何人も見てきました。

② 大学・大学院留学の準備段階としてのメリット

帰国子女や高校時代に留学経験があって、海外の大学・大学院を目指している人や、日本にいる段階で TOEFL や IELTS でハイスコアを持っていて、海外の名門大学・大学院に合格できるような人たちを除けば、大学・大学院留学を希望している多くの人たちにとって、海外の大学・大学院に合格するのはなかなか難しいのが現実です。

実際、私が通っていた語学学校でも、アメリカのコミュニティカレッジ(二年制大学)・大学・大学院に入学・編入することを目的として、その入学条件を満たす TOEFLスコアを取得するために、英語を勉強している人たちが一定数いました。(私もその一人でした。)

自分は語学学校を選ぶ際、「大学付属の語学学校」だけに絞って資料請求をしました。

その理由は、半年間ぐらい語学学校で英語を集中的に勉強して、手応えがあれば、そのままアメリカの大学か大学院に進学をすることを留学前から考えていて、アメリカの大学・大学院の雰囲気を知りたかったからです。

私の場合、自分で言うのもなんですが、語学学校に入った当初から、先生・他の留学生たちからも認められるぐらいに、かなり頑張って勉強していたので、最初の1クォーター(4学期制の1学期≒3ヶ月間)だけで、語学学校から一番近くにあるコミュニティカレッジの入学条件を満たすTOEFLスコアを取ることができました。

しかし、希望する四年制大学に編入する条件を満たすTOEFLスコアを取得するまでには、5クォーター(≒1年3ヶ月)を要しました。

自分の通っていた語学学校は、毎学期末に TOEFL を無料で受験することができました。

私は、留学先の町も、そこに住む人たちも、大学も、語学学校も、全てとても気に入っていたので、その語学学校を併設している四年制大学に編入することを決めて、そのために必要なTOEFLスコアを取得することを目標に設定したことが、毎日真剣に英語を勉強する大きなモチベーションになりました。

もし、違う語学学校を選んでいて、その町や語学学校が自分に合っていなかったら、語学留学だけで早々に帰国していたかもしれません。

因みに、日本から海外の大学や大学院に出願して合格した人でも、大学・大学院の講義についていけるように、入学前に3ヶ月程度、現地の語学学校に通う人もいるようです。

また、私の周りでは、現地のコミュニティカレッジ卒業後に四年制大学に編入を希望していたけれども、TOEFLスコアが少し足りなくて、四年制大学の編入条件を満たす TOEFLスコアを取得するために語学学校に通っていた留学生も何人かいました。

③ 現役大学生は帰国後の就職で有利になる場合がある

これは日本人留学生だけでなく、他の国(特にアジア圏の国)からの留学生にも当てはまることですが、大学の交換留学制度や語学留学プログラム、または、大学を休学して、一年程度の語学留学をした現役大学生は帰国後の就職で有利になることがあります。

日本人以外の例だと、当時の私のタイ人のルームメイトの話になるのですが、彼が語学留学することを決めたきっかけというのが、彼はタイで3番目にレベルの高い大学に通っていたのですが、彼よりもずっとレベルの低い大学に通っていた友人が、英語ができるという理由だけで、難関大学出身の学生でも入るのが難しいタイ国内の有名企業に就職できたそうです。

そこで彼は「やはり英語ができないと、これからはダメだ」と理解し、留学することにしたとのことです。

因みに、当初、彼は語学留学にとどまらず、アメリカで大学院(理系)の進学も視野に入れていたのですが、途中で気が変わったらしく、語学学校の一番上のクラスを修了すると、帰国してしまいました。

帰国後、彼はタイで外資系大手企業に就職しました。

また、私の留学した語学学校には、韓国人留学生が多く在籍していました。

そして、その9割以上が、大学を1年ほど休学して語学留学した四年制大学の大学生たちでした。

今から20年前の時点で、韓国では、英語ができないと、難関大学(日本で言うとGMARCH以上の大学)を卒業しても、就職が厳しいというような話を韓国人留学生たちからよく聞きました。

因みに、現在の韓国では、韓国の大手企業のエリート社員は、英語が出来る(TOEIC950点以上)のは当たり前で、他の外国語も話せる人も少なくなく、しかも、文系の場合、韓国トップの「ソウル大学校」(と、それに続く「高麗大学校」、 「延世大学校」)くらいしか評価されなくて、(日本でも「リケジョ」(理系女子の略)なんて言葉がありますが)韓国では、女子学生の約3人に1人は、理系学部専攻という話も聞いたことがあります。

インターネットで「韓国 理系重視」、「韓国 理系偏重」などのキーワードで検索すると、現在の韓国では、就職において、いかに理系有利な状況か分かると思います。

今から20年前でも、私の周りの韓国人留学生は、男子学生は理系学部の大学生が多数派で、女子学生は文系学部(教育学・外国語・外国文学・経済学・会計学専攻など)が多かったですが、医学部に通っているという女の子もいました。

しかも、韓国人留学生の多くは、韓国でも上位20位以内に入る難関大学からの留学生が多かったです。

そして、彼ら・彼女らは帰国後、国内大手企業や大手外資系企業に就職した人が多かったです。

日本人の現役大学生の場合、語学留学中、ある程度真面目に勉強していた学生であれば、例えば、日本帰国後にTOEICを受験すると、留学前に比べて、留学後のTOEICスコアは大きく上昇することが多いです。

その結果として、就職活動で英語力をアピールすることができます。

また、採用側の企業から、「英語力だけでなく、留学するぐらい積極的で行動力のある人」と評価してもらえる可能性もあります。

私の語学留学時代の友人や知り合いの中には、偏差値が高いとは言えない大学出身者(今で言う「Fラン大学」)でも、英語力を評価されて、彼ら・彼女らの出身大学からは内定を取ることが難しいような企業に就職した人も何人かいます。

さらに旧帝大系の中でも上位に位置する大学出身者で、大学を一年間休学して、語学留学していた人は、(これは彼の大学のネームバリューによるところが大きいかもしれませんが)超優良企業に就職し、入社から僅か一、二年で海外支社の駐在員になっていました。

④ 人生が大きく変わることがある

語学留学で、その後の人生が大きく変わった人を何人も見てきました。

最初は一年程度の語学留学だけのつもりだった人が、海外生活の楽しさ、勉強の楽しさに目覚めて、その後、海外の大学や大学院に留学した人、さらには、現地就職した人も、私の周りでは少なからずいました。

また、語学留学中に知り合った現地の人と結婚した人、留学生同士で結婚した人もいました。

さらに驚くべきことは、私の周りでは、もともと英語が得意だったり、英語の勉強が好きで留学した人は、留学後にそのまま帰国した人が思いのほか多く、逆に、語学学校入学時点では、英語がほとんど話せなくて、語学学校の一番下のレベルのクラスからスタートしたような人たちが、永住権まで取得して、今もアメリカで暮らしていたりします。

上記のことから、私は、海外移住を選択する人、海外生活に向いている人というのは、英語力よりも、先天的なコミュニケーション力がある人なのかもしれないと思うようになりました。

因みに、私自身は、海外就職の経験はありますが、それ以前にアメリカでの就職のチャンスが目の前にありながら、そのチャンスを掴み取ることをしませんでした。(あの時、アメリカでの就職を選択していれば、その後の人生は大きく変わっていたかと思うと、正直後悔の気持ちはあります。)

⑤ 異文化・多様な価値観を知ることができる

語学留学は、英語学習以外の面でも、海外で生活しなければ知ることがなかったであろう、異文化・多様な価値観に触れることができて、それは人生において貴重な経験となることは間違いないでしょう。

私自身、国籍で言うと、アメリカ人、ブラジル人、韓国人、タイ人のルームメイトと暮らしたことがあります。

語学学校だけでなく四年制大学時代も含めるとトータル11人のルームメイトと一緒に暮らしましたし、学生だけでなく、社会人とも一緒に暮らしました。

もちろん、個々人の性格の差もありますが、彼・彼女たちと暮らすことによって、日本人との比較で、大きな価値観の違いを感じましたし、良い部分も悪い部分も沢山ありました。

それらの経験を通じて、自分は、外国人に対してだけでなく、同じ日本人に対しても、価値観の違いに対する許容範囲が広くなったと思います。

留学生(特に日本人と韓国人)の中には、アメリカ人学生や他の国からの留学生との生活にストレスを感じて、一人暮らしをしたり、同じ国からの留学生同士で暮らしている人も少なくありませんでしたが、私個人としては、せっかく海外で暮らしているのだから、同じ国の出身者同士ではなく、現地の人や他国の留学生と一緒に暮らした方が、自分の価値観が広がって、その後の人生にもプラスになると思っています。

⑥ 体験的価値

語学留学中は、英語を学ぶだけでなく、様々な体験をすることができます。

留学中にどのような体験をするかにもよりますが、その体験的価値は大きいと思います。

私の場合、語学留学期間だけでも、アメリカ国内や隣のカナダに旅行をしました。

日本への一時帰国時には、留学生やアメリカ人の友人を家に招いたこともあります。

現地のアメリカ人のご家庭やルームメイトの実家に招待されたこともありました。

また、留学時代に知り合った他国の友人たちの国に旅行したり、帰国後に日本人留学生仲間で集まったり、留学時代の他国の友人が日本に遊びに来たときに皆で集まったりしたことも何度もありました。

語学留学は、もちろん外国語(英語)を学ぶことが、その第一目的ではありますが、「旅行ではなく、どうしてもその国で生活してみたい」というのであれば、英語学習に加えて、体験的価値を求めて語学留学するというのもありだと思います。

やった後悔より、やらなかった後悔の方が大きいですから。

私自身もアメリカへの憧れがあり、アメリカ留学を選びました。

私の場合、29歳からの社会人留学で私費留学だったので、失ったものや、払った犠牲など、代償も大きかったですが、今も全く後悔はしていません。

それは、(今振り返るともっと頑張れたとは思いますが)留学中は、今までこんなに勉強したことがないというぐらい自分なりに真剣に勉強しましたし、留学生活も楽しく充実したものだったからです。

結論として、自分は、留学して失ったものよりも得たものの方が、ずっと大きかったということです。

それでは、次回に続きます。

Cross a shallow river as if it were deep.
浅い川も深いと思って渡れ(浅い川も深く渡れ)


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