英検2級攻略法 ― その3(過去問)

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英検

【本記事の対象英語レベル:TOEIC390点以上;英検準2級以上】

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英検2級攻略法の第3回目です。

さて、英検2級の受験を決めたら、最初に何をするべきか?

まずは過去問を1回分、解いてみることをお勧めします。

従いまして、今回は、「英検2級の過去問」について書きます。

【最初に過去問を解くことをお勧めする理由】

英検2級の受験を決めたら、まずはじめに過去問を解いてみることをお勧めする理由は、以下のとおりです。

① 英検2級の試験問題全体の把握のため
② 現時点での英検2級に対する自分の実力チェックのため
③ 自分に適した英検2級合格勉強法・学習プラン作成のため

① 英検2級の試験問題全体の把握のため

最初に自分で過去問を解いてみることによって、「出題形式」・「難易度」・「時間的余裕の有無」など、試験の全体像を把握することができます。

特に「難易度」や「時間的余裕の有無」については、英語教育関係者や英語学習者など他人の意見・感想・評価よりも、あなた自身にとって「どのくらい難しいのか?(或いは、どのくらい易しいのか?)」、「試験時間(制限時間)にどのくらい余裕が有るのか?無いのか?」の方が重要であることは説明するまでもないですよね。

インターネット上の質問サイトなどで「英検2級はどのくらい難しいか?」とか「どのくらいの勉強時間が必要か?」といった質問を見かけることがありますが、難易度や必要勉強時間は、個々人の現時点での英語力にもよりますし、個人の能力差もあるので、この手の質問は、個人的には、正直あまり意味がないと思っています。

そのようなことについては、信頼できる調査に基づく統計データなどであれば、有益な情報となるかもしれませんが、他人に求めたところで、人によって意見・感想・評価はそれぞれですし、それらが自分に当てはまるかどうかも分かりません。

そのような質問をするとか、あれこれ考えるよりも、取り敢えず、過去問を1回分でも解いてみれば、自分にとって英検2級が「難しいのか易しいのか」、「どのくらいの勉強時間・勉強量が必要となりそうか」などといったことは、肌感覚で理解できるでしょう。

② 現時点での英検2級に対する自分の実力チェックのため

過去問を解いてみれば、その結果から、現時点の自分の実力で「全く受かる見込みがない」のか、「受かるか受からないのかのギリギリのところ」なのか、「受かる見込みが高い」のかどうか、合格に到達するまでの自分の現在地を知ることができます。

英検2級の一次試験については、過去問を初めて解いてみて、正答率が50%以上であれば、少し努力すれば、3ヶ月くらいで合格ラインまで到達できる人が多いのではないかと思っています。

③ 自分に適した英検2級合格勉強法・学習プラン作成のため

過去問を解いてみることによって、自分がどのタイプの設問に弱いかなど、自分の弱点が分かりますし、逆に自分の強み・得点源のパートなども把握できます。

その結果をもとにすれば、自分に適した合格までの学習プランを作成しやすくなる筈です。

過去問を解いた直後に、各パート(大問)について、自分が感じたことを詳細に書き出すことをお勧めします。

今までの経験上、英検に限らず、試験問題を自分なりに分析することは、試験対策をする上で、非常に大切なことだと考えています。

その理由は、他人の勉強法・学習プランを知ったところで、人それぞれ能力も得意・不得意分野も、そのほかのあらゆることが異なるので、参考になる点はあるにしても、独学の場合、自分なりの分析無くしては、自分にとって最適化された試験対策の学習プランは作成できないからです。

次回以降のブログ記事で、各パート別の具体的な攻略法・学習法をご紹介していきますが、その中で、私自身の各パートに対する所感・分析も書いていく予定です。

【英検2級 過去問の入手方法】

英検公式サイトの以下のページから直近3回分の過去問が無料でダウンロードできます。

市販の過去問題集とは違い、解答についての詳細な解説などはありませんが、どのくらいの点数が取れるのか、自分の現時点での実力をチェックするには十分です。

過去問が無料でダウンロードできるというのは、受験者にとっては、ありがたいことですね。

公益財団法人 日本英語検定協会
英検(実用英語技能検定)の公式ウェブサイトです。受験の申し込みや試験日程・検定料・過去問題の閲覧、合否の確認ができます。高校・大学への入試優遇や単位認定優遇、英語教育に従事される団体・学校関係者の方向け研修・セミナー情報もご覧ください。


英検は、「2016年度第1回一次試験」以降、合否判定方法が「素点ベース」から「英検CSEスコアベース」に変更されており、「素点で何点以上取れたら合格できるのか?」については、誰にもわかりません。

英検公式サイトに記載されている、以下の情報から推測すると、英検2級の一次試験の合格ラインは、リーディング・リスニング・ライティングの各技能で正答率6割以上ということになります。(実際はもう少し複雑な話になるのですが、兎に角、「どのセクションも6割以上取れていれば、英検2級の一次試験は、高確率で合格できる」ということになります。)

正答数の目安を提示することはできませんが、2016年度第1回一次試験では、1級、準1級は各技能での正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています。

英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検の英検CSEスコアでの合否判定方法について に関するページです。

上記のことから、自己採点ができないライティング(英作文)も含めて、過去問を制限時間内で解いてみて、筆記試験とリスニングテストの両方で7割以上取れている人は、一次試験については、市販の「過去問題集」を購入せずとも、上記公式サイトの無料の過去問(3回分)だけで十分だと思います。

そして、自己採点ができない「英作文」と「自分の苦手なセクション」に的を絞った試験対策・試験勉強をすればよいでしょう。

一方、過去問を解いてみて、筆記試験とリスニングテストの両方で正答率が7割未満の人は、丁寧な解説がある市販の「過去問題集」や「予想問題集」などを用意して、試験勉強をすることをお勧めします。

複数の出版社から「過去問題集」が出版されていますが、各社での主な違いは、「過去何回分が収録されているか」と「解説」です。

「過去問題集」については、出版社による優劣・品質にそれほど大きな差が無いと思われますので、「自分が過去問を何回分ぐらい解いて、本番の試験に臨みたいのか」という点を除けば、ネットで購入するのであれば、カスタマーレビューなどを参考にして、何となく自分に合っていそうなものを選べばよいと思います。

尚、書店で実際に手に取って、何冊か比較した上で購入したいという人もいらっしゃるかと思いますが、英検の同じ級の過去問題集を何種類も置いているのは、都市部の大型書店に限られるでしょう。

【音声アプリ・ダウンロード付き】2022年度版 英検2級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)

上の旺文社の過去問については、2023/2/28 に「2023年度版」が出版される予定なので、それを待つのもよいでしょう。

【音声アプリ・ダウンロード付き】2023年度版 英検2級 過去6回全問題集

2022年度 英検2級過去問題集 (英検過去問題集)

英検2級過去問集(2022年度版) (英検赤本シリーズ)

2021-2022年度用 CD2枚付 世界一わかりやすい 英検2級に合格する過去問題集


「過去問題集」の他に、「予想問題集」や「総合対策本」などもあります。

【CD2枚付・音声アプリ対応】7日間完成 英検2級 予想問題ドリル 5訂版 (旺文社英検書)

【CD付】英検2級総合対策教本 改訂版 (旺文社英検書)


「従来型」ではなく、「英検 S-CBT」で受験予定の人は、「英検S-CBT専用の予想問題ドリル」を使った方がよいと思います。

英検S-CBT専用 英検2級予想問題ドリル 新装版 (旺文社英検書)


英検S-CBT|公益財団法人 日本英語検定協会|ライティングは手書き受験可能、毎週実施、1日4技能受験
英検S-CBTは、日程・会場を自由に選べ、英検(従来型)と得られる資格は同じながらも1日で4技能受験できる英検です。ライティングテストは手書きも選択できますので、パソコンが苦手な方も安心して受験いただけます。


上記のとおり、英検2級の「過去問題集」・「予想問題集」・「総合対策本」は、複数の出版社から色々と出版されているのですが、何冊も購入する必要はなく、むしろ一冊だけ(or 二冊)を何度も解いたり、解説を丁寧に読み込んだりすることが、合格への近道です。


【独学での合格が難しいと思われている方へ】

当ブログ記事では、独学での英検2級合格のための学習方法をご紹介していますが、自分で学習計画を立てて独学で英検2級に合格する自信がない人や、今まで複数回受験したけれども合格できないという人は、英検対策のスクールやオンライン講座などのサービスを検討するのも宜しいかと思います。

TOEIC・英検などの資格対策に「KIRIHARA Online Academy」

オンライン英会話 マイチューターの英検対策コース

タブレットPCとパソコン両方で学べる【旺文社 英検ネットドリル】

実用英語講座 2級クラス (英検通信教育)


次回は、「大問1:短文の語句空所補充問題(語彙・文法問題)」の攻略法・学習法をご紹介します。

A bird in the hand is worth two in the bush.
手中の一羽は茂みの中の二羽の価値がある(明日の百より今日の五十)


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